Q. ブレーキパッドの当たり付けとは?
A.「当たりが付く」とは、摩擦材表面全てがロータと当たる事をいいます。
ポイントは装着直後に急激にロータ温度を上げない事です。
新品ブレーキパッドを装着した直後は、ブレーキ時に摩擦材表面とロータが部分的に接触する状態となり、パッド制動面がロータに全て当たっていない状態となります。
特に中古ロータに装着した際はそれが顕著となり、新品ロータだったとしても装着直後は表面同士が部分的に当たる状態となります。
そのため、装着直後は効きが悪かったり、一時的な鳴きや異音が発生する事があります。
方法について
街乗り用パッドの場合
装着直後に意図的ににブレーキ温度をあげたりせず、装着直後は新車の慣らし運転のように易しいブレーキを心掛ける事がポイントです。
摩擦材表面とロータが全面当たるのに一般道走行で約200km走行を目安に効きを確かめながら優しい運転を心がけるのがポイントです。
サーキット用パッドの場合
サーキット用パッドも装着直後に急激にロータ温度を上げない事が重要です。
特にサーキット用商品は、ロータに被膜を形成させて性能を発揮しますので当たりが付いていない状態で急激にロータ温度を上げると部分的に被膜が形成され効き不足やジャダが発生する事があります。
方法としては新品パッドの場合は、最初の3~4LAPは全開走行ぜす徐々に温度を上げていくイメージで、車速、ブレーキ踏力も全開走行時の約70%に抑える走行を心掛けてください。
本来は、一度自然冷却をすることが理想です。
その後、効きが安定したら全開走行して大丈夫です。